2008年2月27日水曜日

Winter授業紹介(5)Corporate Finance

Winterコア科目の紹介も最後になりました。Corporate Financeはその名の通り企業のファイナンスに就いて基礎を学ぶもので、最適資本構成と企業価値評価の2部構成になっています。本格的に勉強のしたことのない自分にとっては、MM Theory*やTax shield等の考え、それらが実際の企業の資本構成にどう関連するかを学ぶのは非常に新鮮でした。もうすぐ授業は終わりになりますが、企業価値評価の基本であるNPV、WACCを使うに当たり用いるべき指標、Comparableを選ぶ基準等のほかリアルオプションの評価方法を具体的に学べ、非常に実戦的な内容です。Tuckに来る前、社内稟議を書く際は「All equtiyベースで評価し、ハードルレートは○○%を使用のこと」という指定が社内統一であったのですが、この授業を受けると非常にラフな指定の仕方でありある意味抜け道だらけであることが分かります。どういう前提の数字なのか、インフレが加味されているのか、それこそリアルオプションの価値をどこまで織り込むのか、、等等、言い出せばキリがありません。要はビジネス環境と自社の立場を考え、最適なターゲットレートを考えることが大事ということかもしれません。

*税金なし・効率的市場・倒産リスクなし・Financing policy変更なし、の条件が揃えば、資本構成の違いは企業価値に影響しない、という理論。

一つ面白いのが、この授業はコア科目ながら教授によって全く教えるスタイルが異なることです。之まで学んだコア科目の中で教材も違い試験も評価方法も異なる、というのはこの科目だけです。授業の負荷も全く別次元で、どうしてこのようなスタイルをとっているのか不思議です。まぁ全く同じ教え方をするのは無理でしょうけど、少し平準化されても良いのかな、と思います。

2008年2月23日土曜日

Chinese New Year's Party

昨2月21日、中国人学生の主催でChinese New Year's Partyがありました。所謂春節のお祝いなんですが、この忙しい時期にクイズあり踊りありと大変手の込んだ準備がされており、食事もしっかりとChineseのケータリングがアレンジされ、盛大なパーティーとなりました。月並みな感想ではありますが、中国パワーをひしひしと感じました。。

面白かったのが習字で、学生が皆楽しそうに慣れない手つきで習字を楽しんでいました。アトラクションとしても習字が出てきて、Dean自ら筆を取って「福」の文字を書き、喝采を浴びていました。

写真を幾つか。

主催の1年生とパートナー達。



某中国人俳優に似ている、という同級生。



記念に1枚。



僕らも例年KJ Nightと称して韓国・日本共催のパーティを催しているのですが、かなりプレッシャーです。笑

2008年2月19日火曜日

lunch with CEO of CVS pharmacy/CVS Caremark

本日(2月19日)、久々にExecutive lunchの抽選に当たり、CVSのCEOであるMr. Tom Ryanとの昼食会に参加しました。彼は1994年にCVS PharmacyのCEOに就任し、13年間CEOを務め続けているというアメリカでも珍しいケースの方です。2007年にはCaremark(患者とのInterfaceを通じて総合的医療サービスを提供する会社)の買収を実現しています。

CVS Carmark


これまで何回かCEOクラスの方に話を聞く機会がありましたが、最も印象的でした。部屋に入って来た時から最後まで、本当に素晴らしい方だな、と感じ、1時間弱のランチがあっという間に終わってしまいました。これだけのキャリアを持っていながら我々に対しても非常に気さくに接してくれ、全く上から見下ろすような感じがありません。質問にも一つ一つ丁寧に答えてくれ、関連して話してくれるエピソードも面白く話し上手で、こういうタイプのCEOもいるんだな~、と妙に感心してしまいました。

印象深かった言葉を幾つか。

「自分は薬剤師としてCVSに入りその後様々な立場で仕事をしてきたが、とにかく目の前の仕事に真剣に取り組んできた。自分の仕事よりいい仕事があるかもしれない、と考えたことは一度もなかった。君達はこれから色々な分野に出て行くと思うが、目の前の仕事を先ずはきっちりやって、それからキャリアアップを考えるのが一番近道だと思う」

「目下の課題はCaremarkとのCultureを如何に融合させるか。これは出来る出来ないの問題ではない。間違いなく出来る。ただ問題は時間。どれだけ早く出来るかが勝負だ。」

「CVSのミッションは『Easiest drug store for customers』と考えている。Walmartが薬を売るのとは根本的に発想が違う。薬以外のProductも売るが、飽くまでお客様が便利と感じるかどうかが鍵」

「人材活用は大きな課題だが、Keyになる店舗での薬剤師は大きく動かさない。彼らは顧客をひきつける重要なポジションであり、関係を作り上げるのには時間もかかる。店舗のManagerの教育・ローテーションがポイントだ」

Down-to-earthというのはこういう人のことを言うんだろうな、としみじみ感じるランチでした。

NBA - Slam Dunk Contest

授業外の話ばかりで恐縮です。先週末に2008年度NBA All starがあり、予習も忘れて初めから最後まで観てしまいました。昔のオールスターと比べるとエンターティンメントが非常に充実しており、本番のゲーム・スラムダンクコンテスト・スリーポイントシュートアウトのほか、スキル・チャレンジ(ドリブル・パス・シュートのTaskを出来るだけ短時間でこなす)やシュートチャレンジ(現役・OB・WNBA選手でチームを組み、中距離シュート~ハーフコートからのロングシュートを決める。こちらも時間勝負)を含めとても楽しめました。

色々見所はあったのですが、個人的に最も熱かったのはスラムダンクコンテストでのDwight Howardのパフォーマンス。スラムダンクコンテストは一時期余り面白くなかったんですが、近年単なる身体能力だけでなくCreativityが重視されるようになり、皆相当工夫したダンクを見せてくれます。中でもHowardは並外れた身体能力と身長を活かし、バックボードの裏から手だけリング側に出してダンクしたり、スーパーマンの衣装を着てフリースローラインからフライング・ダンクを決めたりと他の人には到底出来なそうなダンクを連発。解説者も言ってましたが「Creativityという面で新たな境地を開拓した」という意味でエポックメイキングなパフォーマンスだったと思います。興味のある方は以下のビデオをどうぞ。

祝@ホッケー

昨日ホッケーリーグが終わり、チームは8戦4勝4分の成績で見事1位となりました。と言っても来週プレイオフがあるので優勝したわけではないのですが。

自分はみそっかすで最後までたいした働きはできず、ラインもオフェンスでキャプテン&No.1スコアラーと一緒に出させてもらってた(=ミスってもカバーしてもらえるし、そもそも彼らは一人でゴールまでもって行けちゃう)身なのですが、それでも最後の試合の勝利は本当に嬉しかったです。チームスポーツの楽しさここにあり、と心から思いました。実際チームの気合が乗り移って夢中でプレイしていたら初めて足がガクガクするくらい疲れ、心地よい充実感を味わうことが出来ました。あとちょっとでシーズンが終わってしまうのが本当に寂しいです。

2008年2月13日水曜日

Entrepreneurship Project

今日は久しぶりに遅くまで作業をしました。というのも、今学期Overload(追加履修)しているアントレの授業のプレゼンが明日締めになっていた為です。Joeという秋学期一緒のグループだったやつと組んで、オンラインのスポーツショップを作るというビジネスモデルを詰めています。僕は専らプレゼンマテリアルの担当で、こんな模擬サイトを作ったりしてます。Tuckサイトのパクリですが。笑



アントレの授業を追加してみて、就職活動やコア科目がある中できついのも確かですが、夜中まで作業をしても全然苦にならない楽しさがあります。考えてみたら、Winterに入ってからというものインターン探しに一杯一杯になり、グループのメンバーも当然就職活動優先で課題をやっつけることだけに主眼が置かれてきました。それ故、一つ一つの課題を徹底的に議論したり、皆でプレゼンを作り上げることに夢中で取り組んだりする「熱い時間」が殆どなかった気がします。この授業を通じて、Fallであれだけ大変だったにも拘らずやってこれたのは結局皆で打ち込んだ結果だったんだな、と再認識出来ました。
てなわけで暫くカリカリしていたインターン探しも少し落ち着かせて、改めてTuckに来た楽しさを満喫すべく残り少ないWinterを過ごしていこうと思います(^^) おやすみなさい!

2008年2月11日月曜日

Winter授業紹介(4)Marketing

Marketing(MKT)を紹介します。Marketingのフレームワーク(3C-STP-4P)を中心に様々な事例とケースを用いて学んでいきます。Strategyが企業の「何をするか/しないか」に就いて広く学ぶ科目だとすれば、Marketingは「どう顧客を惹きつけ、ブランドを高め、モノを売っていくか」を深めるタイプの科目というイメージです。(尚、TuckにはMarketing大家のKeller教授がおり、Kotler & Kellerの本がテキストになっています。)


授業ではケースのほか、Markstratというソフトを用いて競争のシミュレーションを行い、Marketingに関わる意思決定がどう株価に影響するかを実践します。また先日はスーパーボウルでのCMを題材に議論しました。STPの観点から、顧客がクリアに定義出来るか・メッセージは明確か・ブランドイメージの向上に繋がっているかを考え、どのCMが最も効果的か意見交換。同じCMでも受け取り方は様々で面白く、例えばVictoria's Secret(女性の下着ブランド)がバレンタインを前に「スーパーボウルはもう終わりだけど、本当のゲームがこれから始まるわよ」と男性にアピールするCMは割と上位にランクされたのですが、授業では「Insulting to women」「It's not a game!!」等否定的な意見も出て、女性の中でも受け取り方が違うんだなー、と妙に感心してしまいました。

ケースで興味深かったのはRange Loverの米国進出です。イギリスではOffroad/Luxury carとしてブランドを確立していたRange Loverが米国に参入するに当たり既存のGeepとどう差別化したか、顧客層をどのように絞り込んで車種を投入したか等、様々な要素を学ぶことが出来ました。Marketingのフレームワークは時にして区別がつきにくいのですが、実例から疑似体験することで性質の違いをクリアにすることが出来ます。ただ、割とほのぼのとした授業で今からFinalが心配です(笑)

ホッケー in Winter

秋学期に続いてWinterもホッケーリーグ(Tripod)に参加しています。今シーズンは1年生が主導でチームのキャプテンを務めてますが、2年生にとっては最後のシーズンということで皆気合が半端じゃありません。Tripodリーグといえど結構当たりもきつく、毎回エキサイトしてます。

現状自分の所属するチームは2勝4分と、良く言えば負けなし、悪く言えば勝ちきれない展開が続いてます。(自分は足を引っ張る側なので偉そうなコトいえませんが・・・)3月のBreak前に試合が終わってしまうことを考えるともう何試合もなく、少しでもチームに貢献できるようになれればと思うばかり。悔いのないように頑張りたいと思います。


ところで先日、TuckのA Team(ホッケー経験者によるTuck代表チーム)がHBSと試合をしたので観にいってきました。同じビジネススクールの学生とは思えないレベルの高さで、何でもTuckの二年生には元イタリアリーグのプロ選手までいるとのこと。結果は5-1でTuckが勝利、昨年の雪辱を晴らすことが出来ました。久しぶりにスカッとした瞬間でした。

2008年2月7日木曜日

Shaq移籍

勉強しろよ、という声が聞こえてきそうですが・・・今ニュースでShaqがSunsに移籍するという報道を聞きました。低迷するHeatからの移籍で、Shaqも会見ではハッピーそうな様子。

SunsにはStoudamireというオールスターセンターがいますが、バックアップのセンターが弱く、ニュースのデータによれば大物センター陣(ダンカン・ハワードあたり)にかなり点を取られているとのこと。ディフェンスの強化と言う意味でShaq獲得に意義を見出したのかもしれません。

それにしても、1990年代にはとてつもないパワーとフックシュートの精度で敵なしだったShaqがこうやって補強的トレードの対象になっているのを見ると、なんだかしんみりしますねぇ。

College Basketball

スーパーボウルの興奮も冷めやらぬ中ですが、カレッジバスケがかなり熱いです。今日は試験勉強の合間に二試合続けて見ていて、1試合目(West Verginia Univ. vs Pittsuburgh Univ.)は激戦の末ブザービーターでPittsが逆転勝利、2試合目(Indiana Univ. vs Illinois Univ.)は残り20秒でIndianaが起死回生のスリーを決め、今(11:15)オーバータイムに入ってます。

カレッジの試合は実力差が大きいとワンサイドになってしまってつまらない時も多いものの、NBAと違って試合数が限られている為、1試合1試合への気合の入れ方が違います。昨日はクラスメートから「みんなで観戦しよう」というメールが回ってきたりして、Final 4に向けてどんどん盛り上がっていくような気がしてます。

と書いているうちに残り2分、Indianaがまたしてもスリーポイントを決めて同点!更にもう一本決めて3点差!!熱すぎます。(><)結果は後ほど!

再出発!

結局今週までにIntern先を決めることは出来ず、来週から再び戦略を練り直すことにしました。ちょっと一息入れて、勉強やグループでの役割をきちんとこなした上で再スタートするつもりです。週末はグループディナーも予定されてて、今から楽しみです!

話はかわりますが、今日は久しぶりの大雪。昨日の夜から降り続けていて、昨晩時点の予報では10インチ(33cm)とのことでした。ジムに行こうかなと思っていたけどちょっと億劫になってます。寮にいるとついつい外に出なくなってしまうのが難点です・・(勉強にはいいんですが)

明日はCorporate FinanceのMidterm。勉強せねば。

2008年2月4日月曜日

面接玉砕の日々・・

今日も2社、オンキャンパスで面接を受けてきました。オンキャンパスとは各企業のリクルーターがTuckに来て面接をしてくれるシステムです。大体1st Roundをオンキャンパスでやって、次に進むと本社に行ったり近くのHanover Innで面接をしたりします。便利は便利なのですが、今日みたいに2社受けると合計2時間半近く面接してることになるので、結構くたびれます。。

結果はというと、タイトルの通りほぼ玉砕でした。(「ほぼ」というのは1社から返事が来てないからなのですが、まぁ駄目でしょう。)どちらもコンサルティング会社でケース面接とFit面接の組み合わせだったんですが、ケースが結構やっかいでした。特に「米国のTelecom関連企業のGlobal戦略を考えてみてください」というケースは何をどう攻めたらいいのか全く掴めないままに終わり、結果も勿論×でした。。まだまだ修行が足りません。と言ってもコンサルティング会社はもう1社しか残っておらず、修行しても結果に繋がらない可能性大、というのが現状です。いやはや。

とはいえ、収穫もありました。駄目だった会社から電話できちんとフィードバックを貰うことができ、結構意外なところでバッテンがついてたんだ・・・と再認識できたことです。面接は面接、基本に帰ってきちんとコミュニケーションをとり、会話の流れを意識しながら相手を巻き込みつつ自分をアピールしていく、ということが大事なようです。最近ケースばかりやっていたので、リードせねばと思いすぎていたのかもしれません。

候補企業がだんだんと少なくなる中、グループへの貢献度も下がってるし、このままずるずるとインターン探しをするのは何とか避けねば。ここらでスパッと決めたいです。