2008年3月20日木曜日

Ray Schoolでの文化紹介ボランティア

気がつけばSpring Breakも残り3日。早いもんです。雪もこの10日でずいぶん融けました。学校からCourse Packetの案内が届き、クラスメートから車探しのメール(= NYから土曜日に帰るんだけど誰か車で帰る人いない?という「乗せて」メール)が続々と入って来て、再びTermが始まることを実感します。

そんな中、地元の小学校Ray Schoolで日本文化を紹介するボランティアに参加してきました。これはJASという日本人のコミュニティグループが主催するもので、今回は書道と折り紙(カブト)の体験、その後弓道と折り紙のデモンストレーションという内容でした。弓道はキャリア20年以上の二年生の方が凛とした所作を披露し、何人かの生徒に実際に弓を引いてもらいました。自分は折り紙のデモンストレーションを担当し、Hanoverではお馴染のリスを折って見せました。小学生達は積極的に参加してくれ、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
自分は折り紙がずっと好きだったので、こうやって少しでも面白さを伝えることが出来たことは純粋に嬉しかったです。残り少ないTuckでの時間で、日本文化の奥深さを少しでも伝えられればと思います。この場を借りて、JASの皆さん、Ray School関係者の方に御礼を申し上げます。m(_ _)m


2008年3月9日日曜日

Break初日

今日からSpring Breakに入っています。特に旅行を予定していない為、急に勉強の負荷がなくなるとなんだかぽっかり穴が開いたようで寂しい気分です・・・笑

今日は家具を買出しする為にBostonから30分程の距離にある某大手家具屋Iに行って来ました。お目当ての鉄製家具が安くなっていたのでしめしめと喜んで買ってきたのですが、梱包を開けてみると肝心の足の部分が微妙に曲がっています。。しかも、輸送中の衝撃で曲がったとはとても思えない場所、且つ安全性の面でも問題大の箇所で、製品Checkちゃんとしたのか、と言いたくなるところ。余り好きじゃないのですが、組み立てを取り合えず中断して、クレームすることにしました。通常の返品・交換の原則は「レシート+現品持参」なのですが、Hanoverから往復合計6時間かかる場所に返品の為だけに行くのは到底納得できず(ガス代のほうが品物より高いし・・)。ここは何とか代品をパーツだけでも郵送してもらいたいところです。

こうやって面倒な状況に陥ると田舎に住んでるんだな~と思うと共に、所謂持ち帰り組み立て方式のビジネスモデルのメリットが見えてきます。販売店イコール倉庫、持って帰るのは客の仕事でその分値段を下げる、でもデザインはそれなりにおしゃれでモノは揃っているから客は集まり店は輸送に伴うコストもリスクも取らずに済む、、というところでしょう。加えて言えば、その戦略を環境保護という誰にでも共感できるスローガンと組み合わせることによって、輸送というサービスを放棄した*というイメージも持たれないように工夫しているように見えます。*輸送はしてくれますが非常に高いです では今回の僕のようなケースにどう対応してくるか?杓子定規に「現品を持って来てくれないと交換は出来ない」と言うか、何かしらの妥協点を持ち出してくるか、ちょっと楽しみです。

これに関連して、明日なんて言おうかな~と思っていきなり止まったのが「曲がっている」という表現。Bentかな、それともAngledのほうがいいのかな?と思いつつネット辞書を引いてみると、出るわ出るわで以下の通りでした。(出典:アルク)

曲がった
【形】
agee〈英方〉
bended
bent
cock-a-hoop
crinched〔【語源】crimped + pinched
curve
curved
devious(心が)
gnarled
indirect(道などが)
obliquitous
roached(犬などの背が)
screwed
wry

他にもcrooked、flexed、twisted(ねじ曲がった)等色々あります。さて、僕の怒り(笑)を込めた「足の部分が曲がってるんですよ」というのにベストな単語はどれなんでしょう?用例を見る限り、Crookedが一番よさそう(本来曲がってるべきでないものが曲がっている、という感じ)なので明日は取り合えずこれで言ってみようと思いますが。

最近これに限らず、単語の使い方で立ち止まることが本当に多いです。グループの学生から直されることもしばしば。単語や熟語の翻訳された日本語は分かっていても、Nativeの人間が使う言葉のニュアンスまでは当然分かっていないので当たり前と言えば当たり前なのですが、そこに気を使い始めると会話のテンポが悪くなってしまい難しいところです。自分の中で英語のカタマリとして身についた表現を使って話している時は非常にスムーズに話せている気がする一方、自分の言いたいことがどういうニュアンスでどの単語を使えばいいのか、と迷うと一気にたどたどしい日本人へ。。まだまだ、文章を構築する力、適切な単語を選ぶと言う意味でのボキャブラリーに課題がたくさんあります。

高校生の頃、一つの意味から類似する単語をシソーラス形式で並べて覚えられる単語集があって、相当マニアックな出版社だったのですが愛用してました。今あったら重宝するのに、と捨ててしまったことを後悔。。。こっちでそういう類語辞典みたいの売ってないでしょうかね??

気がつけば朝の6時。11時くらいにソファで寝てしまって起きたら3時でした。それで気がついたのですが、今日はDaylight Savingの開始日。午前2時に1時間進んでいたのでした。パソコンの時計も携帯の時計もしっかり自動的に1時間進んでて、いそいそと腕時計の時間を合わせます。どうでもいいですが、明日出かけたら店や交通機関の時計はちゃんと進められているかが気になります。というのも、秋にDaylight Savingが終わった時たまたまボストンにいたのですが、ボストンからのバス時刻表が1日経っても全く変更されてなかったというのを見たからです。ターミナル駅なのに・・・日本じゃありえないです。

では、家具屋とのネゴに備えて寝ます!結果はまたブログにて報告します。笑

2008年3月6日木曜日

春学期の過ごし方(やや精神論)

冬学期も残すところあと1日となりました。明日マーケティングの試験が終わればSpring Breakです。なんだかとても短かく感じました。

その大きな理由はやはりインターン探しでしょう。他の学生も授業そっちのけで就職活動している中に混じってインターン探しに奔走しましたが、久しぶりに本物のストレスを感じたと思います。(今はすっかりストレスフリーで恐縮です・・・笑)仕事をしていた際もそうでしたが、自分の弱みに直面した時、相手から真っ向で評価され厳しい結果を突きつけられた時に自分の底が見える気がします。正直に言うと、面接でうまく行かなかった時期はかなり精神的にオチてしまい、授業やもろもろのタスク管理もスムーズに出来なかったと思います。ある意味、営業でカルチャーショックを受けて以来の経験。勿論その頃に比べれば人の助けの借り方や自分なりの立ち直り方もある程度分かっており、とにかく次のステップ/目の前のタスクをこなしてきっかけを作ることで突破口を開くということでリズムを戻すことが出来ましたが、インターンの面接くらいでやられてたんでは厳しい仕事は務まりませんです。

と いうわけで、春学期の過ごし方に就いて少々思案してみました。インターン探しを引き続きすることになるかは現時点では分かりませんので、これは脇においておくとして・・・一番やりたいことは今後に繋がる知的・精神的タフネスをどれだけ磨けるか、ということに尽きます。常々感じてきたことではありますが、今回のインターン探しではっきり認識できました。滝にでも打たれればいいんでしょうが(笑)そうもいかないし、これだけ優秀な人間が集まっている中でベストの修行はクラスメートとの本気の議論でしょう。そういう意味で一番の材料はFirst Year Project。びびらず自分の意見を言う、波紋や不和を恐れない、且ついい人間関係を築く、ということをこのプロジェクトで実践してみたいと思います。

授業でもどれだけグループやクラスでValueを出せるか、総仕上げとして臨んでみたいと思います。授業は希望通りコアのOperetionに加えてManagerial Accounting、Corporate Responsibility(Miniコース)のエレクティブを履修することができ、加えてダートマス大学で教育関係の授業を追加させてもらうことが出来ました。社会人としても個人(親)としても、教育理論の裏づけを持つことは大いに役立つのではないか、と期待しています。

最後にプライベートライフに就いて。春学期は心機一転して、本格的に体を鍛えスポーツに邁進したいと思います。ホッケーでケガをして以来ウェイトトレーニングはかなりおざなりになってしまっていたので、Spring Breakから計画的にジム通いをし、一ランク上の肉体を目指して頑張ります。(幸い、Tuckには師匠がたくさんいます。笑)又、冬学期同様、スポーツ天国であるこの環境を大いに活かし様々なスポーツにもチャレンジすることで何か違う自分を見つけられれば、とも考えています。

テーマは「フルスピード、でも周りの風景を楽しみながら」。残り少ない学生生活を気合充填して走っていこうと思います!

2008年3月2日日曜日

石炭100ドルの衝撃(日経新聞より)

久しぶりに日本の記事を見て驚愕。エネルギー高騰の流れを更に飛び越えて石炭が値上がりしているようです。マクロ経済を習っている中でインフレ抑制に苦心する各国の政策がモデルとして出てきましたが、この価格高騰は原油並にインパクトがありそうです。加えてこの値上がりが示唆する需給バランスは計り知れず、どれだけ日本の需要家、それから同僚達が苦労しているかと思うとため息が出ます・・・。

以下は日経新聞Websiteからの引用です。

石炭100ドルの衝撃(上)新興国の需要広がる――中国など輸出抑制相次ぐ。

 石炭の高騰が止まらない。アジア市場で発電用石炭(一般炭)のスポット価格は一月半ばに初めて一トン一〇〇ドルの大台を突破した。新興国の「爆食」の広がりが価格を新次元に押し上げた。上昇率はニューヨーク市場で一バレル一〇〇ドルを超えた原油をしのぐ。世界最大の石炭輸入国である日本への衝撃は大きい。




 一〇〇ドル、一三〇ドル、一五〇ドル。オーストラリア産一般炭のスポット価格は青天井の上昇が続く。一年前は五〇ドル台、五年前は二〇ドル台だった。鋼材に使う石炭(原料炭)の高騰はさらに激しく、最近では三〇〇ドルのスポット取引も現れた。 年産約二十五億トンと世界最大の生産量を誇る中国の輸出減少が大きい。同国の貿易統計によると二〇〇七年の輸出量は約五千三百万トンと四年間で四割強減った。国内で石炭火力発電所や製鉄所が続々と建ち、石炭消費が拡大しているためだ。



 昨年後半には国際価格の上昇をみた鉱山会社が輸出を増やす動きもあった。国内向けの供給が減ったうえ、大雪による輸送の混乱も重なり、中国の電力会社の石炭在庫は瞬く間に底をつく。 電力不足を懸念した中国政府は一月下旬の通達で、石炭の輸出抑制という強硬手段を打ち出した。二月の春節(旧正月)と三月の全国人民代表大会の期間中、石炭輸出を制限する内容だった。 日本の電力会社など需要家は共同出資会社の石炭資源開発を通じ、中国の鉱山会社から〇七年度約四百四十万トンを購入する予定だった。だが二月になって中国からの輸出が激減した。需要家は「二―三月の契約分は本当に供給されるのか」(セメント会社)と不安を強める。



 中国は膨張する内需を賄うため、ベトナムやインドネシアから安い石炭の輸入を増やしてきた。〇七年の輸入量は五千百万トンと四年前の四・七倍。今年にも純輸入国に転じる公算が大きい。 ところが、そのベトナムは石炭輸出を大幅に減らす方針を決めた。国内で石炭火力発電所の建設が進むほか、セメント需要が旺盛だからだ。日本にとって主要な一般炭の供給源であるインドネシアも輸出を削減する。日本や中国、インドなどの需要をだれが賄うのか不透明になっている。



 一般炭は熱量当たりのコストが石油の三分の一とも四分の一とも言われる。天然ガスに比べても安い。燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量が多く環境負荷は大きいが、新興国の経済成長に不可欠な資源だ。 原料炭も代替品はなく、価格が三ケタに切り上がっても争奪戦の熱は冷めない。 「新興国の景気がよほど悪化しない限り、今後三年間は売り手市場が続く」(商社)との見方が現実味を帯び始めている。


[2月26日/日本経済新聞 朝刊]





石炭100ドルの衝撃(下)コスト高の連鎖鮮明に――電力料金など上昇圧力。


 発電用石炭(一般炭)はスポット価格に続き、年間の長期契約価格も一トン一〇〇ドルを超えるとの予想が多い。日本の電力会社はもともとスポット市場での調達は少ない。長期契約価格が大台に乗る衝撃は、スポット価格が一〇〇ドルに達したことの比ではない。 一部の国内電力会社はオーストラリア産で、二〇〇八年度の契約価格を一二五ドルに引き上げる要請を受け始めたようだ。五五―五六ドルだった〇七年度の二倍近い。 



 資源枯渇リスクが低い割安なエネルギー源として重宝されてきたのが一般炭。火力発電燃料に使う原油の輸入価格は過去最高を更新し、天然ガスも上昇している。一般炭が四月から値上がりすれば電力料金の上昇圧力が強まるのは確実だ。 東京電力の柏崎刈羽原子力発電所停止などで日本の電力会社は原発の稼働率低下を余儀なくされている。電力の安定供給へ、一般炭が高騰しても石炭火力発電はフル操業を続けざるを得ない。 



 影響は電力料金にとどまらない。太平洋セメントなどセメント大手は四月からの製品値上げを決めた。燃料用に購入する中国産やロシア産の一般炭も〇八年度は大幅高が確実で、これを先取りした動きだ。 プラチナやアルミニウムが一月から急騰した裏にも石炭が絡んでいる。プラチナでは主産国の南アフリカ共和国が大雨、アルミでは主産国の中国が大雪に見舞われ、石炭の生産や輸送が滞った。両国の製錬所では電力不足が深刻になり、プラチナの国際価格は年初比四割弱、アルミは二割弱跳ね上がった。



 鉄鋼用石炭(原料炭)の上昇は鋼材値上げに追い打ちをかける。国内鋼材大手は鉄鉱石の高騰を理由に卸向けの薄鋼板価格を約三割引き上げる交渉をしている。原料炭の交渉次第では「追加値上げをしなければならない」(新日本製鉄)。 鋼材の値上がりは炭鉱で使うトラックや油圧ショベルなどの価格に跳ね返る。「人件費や燃料費を含め、炭鉱会社のコストは急上昇している」(資源調査会社のコーリンク=東京・港)。石炭高騰が巡り巡って石炭の生産コストを押し上げる高値の連鎖だ。



 物流コストも押し上げられる。豪の石炭積み出し拠点であるニューカッスル港では石炭輸送のため世界中からばら積み船が押し寄せ、接岸できない船が沖合で入港を待つ「滞船」が日常茶飯事だ。輸送遅れによる炭鉱会社の損失は一日数万ドルに及び、石炭価格に転嫁される。 同港の能力を拡張する計画はあるものの、完成予定は一〇年。その先には炭鉱から港までの鉄道能力の拡充という次のボトルネックが立ちはだかる。 原油の一バレル一〇〇ドル突破は世界経済の波乱要因として認識された。石炭でも価格高騰が日本や新興国に及ぼすインパクトは無視できない。石炭の一〇〇ドル乗せを重大なインフレリスクの台頭と受け止める必要がある。


[2月27日/日本経済新聞 朝刊]

2008年3月1日土曜日

Snowboarding

スノーボードに3回ほど行って来ました。会社に入ってから2,3回やったことがあったのでほぼ5年ぶり。初めはこけまくってしまいかなり絶望的でしたが、一度レッスンを受けてターンのコツがつかめてからは楽しくなってきました。もう3月なので滑れる機会は少なくなりますが、最後のHanoverの冬を楽しむべく時間を見つけて通いたいと思います。雪山はとても美しく、コケてもしばらく空を見ていると立ち直れます。