2007年7月31日火曜日

Corporate Finance

Coporate Finance(以下CorpFi)の授業が昨日から始まった。Net Present Valueで事業評価をすることの意義から始まり、DCF法、Discount rateの設定、CAPM等の考え方を1週間ちょっとで総ざらいする。200ページくらいの教科書を1週間で読みケーススタディもやるので、ボリューム的には割と重く、学生の理解度も相当ばらつきがある様子。

2年目くらいに企業評価の研修で苦労したのを思い出しつつ、ちょっとでも教えられないかと思うのだが、具体的に詳細に説明するのはやっぱり難しい。結局、とりあえず宿題は全部解いてからグループに行き、ある程度分かっている学生にエクセルを見せながら説明して、そいつが「なるほど」と言うや否やちんぷんかんぷんの学生に機関銃のように説明する、、、という感じで初日終了。明日はもうちょっと頑張ろうっと。

ところで相変わらず眠れていないのだが、今日(31日)早速部屋の大掃除をしてもらえることになった。Tuckのこのあたりの対応は早く、感謝。出来れば今の部屋に残ってBuchanan寮* 生活を楽しみたいので、掃除して下さる皆さん宜しくお願いしますm(_ _)m

*この寮は今年をもって閉鎖となり、来年度以降は新しい寮がオープンします。40年の伝統ある寮の最後のメンバーになれたことを、せっかくなので皆と分かち合いたい、という気持ちです。

2007年7月30日月曜日

Bridge Program 2週間を振り返って

学生に混じったBridge Programも半分が終了し、2週間を残すのみとなった。前半を振り返って思うことは、やはり自分の英語が壁になっているな、ということと、Study Groupをどうリードするのが良いか?という自分への問い。このあたりはMBA生とは違い、学生なだけにMotivationも様々である為、ある意味一人おやじの自分がFunction出来る部分があると感じる。

グループによって差があるが、自分の所属するグループの学生(特に男)はすぐ遊びたがるし、話もあっちこっちに飛びがち。何とか方向付けをして議論をいいものにしたいと思うのだが、そこで相手の言っていること・ニュアンスが100%掴めない為、ハッキリとものが言えないケース多々。非常に不甲斐ない思いをする。

今週からはいよいよBridge Projectが本格的に始まる。これは各グループで企業を1つ選定し、その企業をあらゆる側面からValuationして買収提案(乃至は買うべきではないという提案)をClientたるJ.P.Morganにプレゼンするというもので、結構本格的なValuation processを体験できるようになっている。数字は何かしらのものが出るのだから、いいプレゼンをする為にはグループが本気で取り組むかどうか次第。早い段階で進め方を提案して、個々人が機能するようにAssignmentを考えることで貢献しよう、と意気込みだけは持っています。

因みに、ウチのグループはCrocsというShoe makerを選びました。面白い製品・事業展開をしており、日本にも入ってきているようです。ご興味ある方は検索してみてください。自分はそのうちサンダルと株を購入してみるつもりです。笑

眠れない・・・

生活が落ち着いたかな、と思ったところで一つ問題発生。眠れないのである。理由はかゆみ。加湿器も買ったしなんでだろ?と疑問に思っていたのだが、一つ重大なことが判明した。それは「カビ」である。

僕の寮は007号室とステキな部屋で学生からはBond Roomとか冗談言われているのだが、庭に面しているものの建物としては地下になり、日中もそれほど日が当たらない。正確に言うと、直射日光が当たる日はない。(!)当然布団を干すということもありえず、2週間くらいでカビの菌が蔓延してきているのではないかと思われるのである。よくよく部屋の細かいところを見てみると、ブラインドの裏とかエアコンの中が怪しげに黒くなっている。。。 うげ。

明日、施設担当に泣きついて、先ずは掃除をしてもらいます。それでダメなら引越しさせてくれー。
(尚、寮には2タイプあり、僕のいる古い寮とぴかぴかのホテルライクな寮があります。)

2007年7月29日日曜日

英語の違い

既に渡米して3週間が経過したが、英語のギャップはなかなか埋まってこない。勿論多少Improveした部分もあり、授業で教授が話していることをCatchする・学生同士の会話に(50%もないが)一応ついていく、ということが多少は出来てきている。然しながら、Speed upした議論についていくのは相変わらず大変で、Study Groupでも大体、皆がわいわい発言している中で「ちょっと待って、今こういう話だと思うんだけど、俺はこうこうこうしたほうがEffectiveだと思うんだがどう?」とか割り込んでいくパターン以外発言が難しい。やばい、この調子で9月を迎えるとどうなるか・・・・ と思い、ひたすら学生との時間を増やしている。

絶対的に時間が必要と思われるのは日常会話。そもそも知らない単語・表現がたくさんあるのに加え、知っている単語でも音が違いすぎて「何それ?」と聞き返しまくっている。今日も「Let's go find some ぶれど」と学生が言って、みんないいねいいねと言って動き出したのだが、自分は「ぶれどって何?」というところでストップ。一人の学生にしつこく聞いて分かった正体は「Britto=(ブリトー)」だった。。。なんだ知ってるよ、ていうか発音違いすぎだよ、と自分を慰める。

思うに、アクセントは一緒でも、母音の発音(B"ri"ttoのriは完全に「れ」にしか聞こえない)、更に濁音化(ttoは所謂「ろ」に聞こえるのを通り越して「ど」にしか聞こえない)というダブルパンチがあって全く自分の脳みそでは認識できなかったのだと思う。発音を聞いた印象はB・Re・doと全部くっついて全てが鼻濁音になった単語だったので、先入観として持っている「ブリトー」のイメージとのギャップが全く埋まらず、リンクしなかった・・・ということだろう。

だらだらしてしまったが、要は音素(意味を持った音の集合)として認識しなくてはならない音がまだまだ足りてない、ということであると思っている。耳を慣らす、というよりも脳みそを慣らすという感覚ですな。

自分なりの感覚になってしまうが、面白い例があったらまた追加しようと思います。

7月16日、17日 - Bridge Programのスタート

7月16日、Bridge Programの初日がスタート。本プログラムはTuckがExecutive Educationの一環として主にUndergraduateの学生を対象に開催しているもので、今回自分は研修プログラムの一つとして特別に参加させてもらえることになった。二十歳そこそこから25歳くらいまでの若者に一人30歳が混じっているという状況が不安でもあり、楽しみでもある。

12時からのIntroductionの後、Accounting及びSpreadsheet Modelingの夫々第一回の講義を受ける。参加者が学生ということもあり、内容は基礎的なものから始まる。


AccountingではAssetの意味とB/Sへの記載方法、B/S, Income Statement + Statement of C/Fの関係等等。入社当時に取った簿記2級の内容を思い起こしながら授業を聞く。簿記も馬鹿に出来ないなぁ、と入社以来初めて思う。

Spreadsheet Modelingでは学生と2人で1つのPCを使用してWorkを行うが、Excelに慣れている学生とそうでない学生で大分苦労の度合いが違う模様。 これまた、エクセルと格闘してきた日々は無駄ではなかったなぁ・・・と思いつつ、一方で学生とのCommunicationに苦しみつつ、課題をこなしていく。

さらにTuckらしく、初日にStudy Groupがアサインされる。Study Groupのメンバーは皆真面目で多様なBackgroundを持つ学生が集まっており、企業派遣である自分に対しても特に区別無く接してくれ、非常にありがたい。

翌17日にはOrientationとして、Groupに別れてField workを行った。Team Buildingを行い、その後Field workに移る。詳細は省略するが、意思決定とContributionの重要性に就いて理解させることが狙いであり、夫々が役割を果たすことを大いに考えさせられる。

本Bridge Programは学生相手の商売ではあるのだが、TuckがGroup Studyに非常に重点を置いているということは大いに感じられている。General Managementで有名なTuckだが、単に机上の理論を教えることよりも実際のGroupに於ける取り組みを経験させることで、肌で組織に於けるLeadershipのとり方や貢献といった基本的要素を身につけさせようという雰囲気は十分感じ取れ、教授への質問も「先ずGroup内で疑問を明らかにしてから持ってきてください」という指示が出ており、学生同士の繋がりを深めること・お互いの能力やスキルをShareすることが自然と為されるようになっている。Tuckらしさ、とでも言おうか。

秋以降が楽しみである。

7月12日~15日(まとめて)

翌12日からはSet upに奔走。と言っても寮生活なのでインターネット・電話がついており、生活に必要な物資を揃えるべく、West LebanonにあるK-mart/Walmart/Sears等等の店をハシゴする。尚、初日に歓迎したくださったNさんが「要らないものあるから見に来て、欲しいものあったら持ってっていいよ」とお声かけしてくれ、お言葉に甘えて電気スタンド・フロアランプ・テレビ(PS2付)を頂戴した。Nさん、お食事までご馳走になり、息子さんとの楽しいひと時も過ごさせて戴き、有難う御座いました!

更に寮生が残していった物品がStorageと呼ばれる部屋に大量に残されていることを教えてもらい、早速物色しに行く。ドアを開けるとそこには冷蔵庫(主に小型タイプのもの)、テレビ、テレビ台やタンスが山積みになっていた。更に奥には、Tuckで必須スポーツと言われているアイスホッケーの用具がどっさりと残されている。あっけにとられながらも、買うかどうか迷っていた冷蔵庫を値踏みする。さすがに寮という感じで、高くても$100からタダまでと激安。支払いも「買いたい人はこのメールに連絡ください。価格は提示価格か、Best offerで」と、殆どボランティアですなこりゃ。笑 結局自分は昨年出て行ったと思われる方の冷蔵庫を$30で購入。数少ない中型冷蔵庫だったので、かなりラッキーと自己満足。

セットアップがある程度済んだ後の自分の机はこんな感じです。(写真のうまい貼り方がまだわかりません・・・・)こんな感じで、あっという間に1週目が終わりました。

7月11日(到着日)

NY経由飛行機でHanover入りした。飛行機は噂通りの小さなプロペラ機(20人乗りくらい)で、乗客は明らかに大学関係者の4名のみ。朝7:59にLa Guardia発のフライトだったのだが、7時ごろからずーっとOn timeと表示されていたのに出発ゲートに到着しても一向にアナウンスがされず、7:45くらいになって漸くDelayがアナウンスされる。その後数度のゲート変更を経て、乗り込めたのは9時過ぎ・・1時間のDelayなら許容範囲だろう・・・と思い乗り込むと、更にそこから「離陸待ち行列」で30分程待機し、結局到着したのは11時近くであった。Lebanon空港で車を預かってくれている先輩と待ち合わせていたので結構焦った。(Wさん、すいませんでした)
到着した後はWさんの車に乗せてもらい、Wさん宅まで向かう。お茶をご馳走になった後、Hanoverの街とLebanonのショッピングモール(+ゴルフの打ちっぱなし)を案内してもらい、さらにカレー屋(Jewel of IndiaというHanoverでは有名な店。うまい)でご馳走になる。初日から大変お世話になり、しみじみと日本人ネットワークの有り難味を感じる。

その後Tuckで降ろしてもらい、早速Officeへ。5月にVisitしたばかりだったが、一度来ただけなのに「戻ってきたなぁ・・・」という不思議な感覚に包まれる。手続き担当の方は皆Friendlyで暖かく迎えてくださった。
早速寮の鍵をもらい、寮へと足を運ぶ。ボロいと噂のBuchanan寮に入るのは不安だったが、一見した感想は「お、意外と広いじゃん」。写真は家具をそろえた直後だが、正直、自分が東京で住んでいた1Kのアパートより広い。(苦笑)
夜にはT08の皆さんに歓迎をして戴き、これからの生活への期待に胸を膨らませて初日が終了。(Tさん、Nさん、Wさん、有難う御座いました!)時差ボケを残しつつ、用意されていたペラッとした毛布に包まって就寝。明日からが楽しみだ。

渡航からはや2週間

7月10日に日本を発ち、1年間のTuckへの留学生活が始まった。会社に籍を置きながらの留学であり、且つMBAを取る訳でもない身でややおこがましいが、感じたこと・経験したことを記録していくことが大きな意味を持つと思い、出遅れ気味でこのブログを書き始めることにした。

初めての海外生活、しかも家族を置いて単身という状況ですが、徒然と書き並べて参りたいと思います。もし読まれる方がいらっしゃったら、どうぞ宜しくお願いいたします。